設計の考え方
採用と見直しを決める、3つの論点
移行方式、認証と権限、AIに任せる範囲。業務・既存資産・データ・運用の条件から比較し、何を採用するか、その判断を見直すのはどんなときかをご紹介します。
移行方式を選ぶ
先に方式を決めず、対象システムごとの条件を比較します。
| 選択肢 | 検討しやすい条件 | 採用前に確かめること |
|---|
| 継続・部分改修 | 現行機能が業務に合い、保守と変更が継続できる | 保守期限、制約の残り方、改修で解消できる範囲 |
| SaaS | 標準機能へ業務を合わせられる | 機能差、連携、データ移行、継続費用、退出方法 |
| 基盤移行 | 機能を大きく変えず、実行環境を見直したい | 互換性、ライセンス、停止時間、移行後の運用 |
| 再構築 | 現行構造が変更を妨げ、部分対応では目的に届かない | 段階移行、データ照合、業務テスト、切戻し条件 |
判断材料:対象ごとの方式、残す制約、移行の条件を対応させた比較表。
判断を見直す条件:停止可能時間、独自機能、外部連携、保守期限が比較の前提と合わない場合は、方式や移行範囲を見直します。
認証と権限を分けて設計する
ログインできることと、業務データを操作してよいことを分けます。
| 論点 | 整理する内容 | 確認する場面 |
|---|
| 本人確認 | 社員・外部利用者・システムの識別、共通認証の境界 | ログイン、再認証、契約終了 |
| 操作権限 | 業務上の役割、参照・更新・承認の分離 | 異動、兼務、委託先のアクセス |
| 記録と追随 | 変更履歴、操作記録、権限の更新・削除 | 誰がいつ何を変更したか、退職・契約終了 |
判断材料:利用者、対象データ、許可する操作、管理責任を対応させた権限表。
判断を見直す条件:共通認証を使えても、業務ごとの権限や異動・契約終了の扱いが成立しなければ、権限設計と運用を見直します。
AIに任せる範囲を決める
モデル名の比較に加え、業務で使うための権限と確認方法を設計します。
| 論点 | 整理する内容 | 採用判断の条件 |
|---|
| 入力と根拠 | 扱える情報、参照元、更新条件、根拠の示し方 | 対象情報を扱える契約・設定と業務上の許可 |
| 人の確認と操作 | 確認する場面、外部への出力、変更・送信の権限 | 誤りを発見でき、重要な操作を承認できる |
| 検証と中止条件 | 対象業務の評価例、失敗時の代替手段、見直す時点 | 品質、確認負担、費用が採用条件を満たす |
判断材料:AIに任せる作業、人が確かめる作業、採用・変更・中止の条件をまとめた利用設計。
判断を見直す条件:出力品質に加え、確認負担、情報の扱い、操作の権限が条件を満たさない場合は、適用範囲や構成を変えます。